西表島では、大切な自然資源を「オーバーツーリズム」によって損なうことなく、この先ずっと守りつなげていくために自然体験フィールドの利用についての様々なルールを定めています。
そのひとつとして、西表島の中でも「ピナイサーラの滝」など特に自然環境を保全する必要がある5つのフィールドをエコツーリズム推進法に基づく「特定自然観光資源」に指定し、1日あたりに利用できる上限人数を設けました。
2025年3月1日から、これらの5つのフィールドにトレッキングやカヌーなどで立ち入るには、事前の立入承認申請や認定ガイドの同行が必要となります。

特定自然観光資源（フィールド）の名称	上限人数	立入りの条件
1 ヒナイ川（ピナイサーラの滝）	200人／日	登録引率ガイドが利用者に同行すること
2 西田川（サンガラの滝）	100人／日
3 古見岳	30人／日	登録引率ガイドが利用者に同行すること または利用者全員が事前に講習を受講すること
4 浦内川源流域（マヤグスクの滝・横断道）	50人／日
5 テドウ山	30人／日

※講習は西表島内にて対面で行います

立入承認を受けるための申請は、立入り希望日の6カ月前から受け付けます。
2025年3月からの制度開始に向けて、2024年9月より、竹富町西表島エコツーリズム推進協議会のWebサイト内にて、立入承認申請の受付を開始しました。

立入承認申請を行う際には、規定の立入承認事務手数料がかかります。

特定自然観光資源（フィールド）と立入方法		手数料金額
ヒナイ川（ピナイサーラの滝） 西田川（サンガラの滝）		500円 / 人
古見岳 浦内川源流域（マヤグスクの滝・横断道） テドウ山	登録引率ガイド同行の場合	500円 / 人
	講習受講の場合	1000円 / 人

2020年4月に施行された「竹富町観光案内人条例」により、西表島の陸域で自然観光ガイド事業を行うことができるのは、竹富町長から「観光案内人」の免許を受けたガイド事業者のみとなりました。
さらに、2025年3月からの特定自然資源の人数制限にあたり、「観光案内人」のうち、一定の条件を満たしているガイドを「登録引率ガイド」に認定しています。
5つの特定自然観光資源(フィールド)をガイドできるのは、この「登録引率ガイド」に限られています。
「観光案内人」や「登録引率ガイド」には、免許証の携帯が義務付けられています。

竹富町観光案内人一覧はこちら

以下に該当する場合、立入承認申請をすることなく、特定自然観光資源に立入ることができます。

1. 国・都道府県・竹富町職員又はこれから委託を受けた者の巡視または調査行為
2. 大学その他の学術研究を目的とする機関または団体に属する者が行う学術研究行為 （※ただし14日前までに、目的・内容等が記載された書面の提出が必要）
3. 竹富町立の小学校・中学校および幼稚園が行う授業、課外活動その他の教育活動 （※ただし14日前までに、目的・内容等が記載された書面の提出が必要）
4. 竹富町の住民によるレクリエーション活動
5. 竹富町の住民の親族によるレクリエーション活動 （※ただし竹富町の住民が同行する場合に限る）
6. 竹富町の住民による狩猟行為

このほか、消防団等による捜索・救助活動等も申請が不要となります。
詳しくは、竹富町自然観光課までお問合わせください。